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2007年4月 7日 (土)

このままでよい訳がない

「国松孝次警察庁長官(当時)が銃撃され重傷を負った事件は、3月30日で発生から12年。警察トップを標的にした前例のないテロは有力な証拠が得られないまま、殺人未遂罪の時効(15年)まであと3年となり、警視庁南千住署捜査本部は粘り強く情報収集を進める方針だ。」

(事件の詳細はこちら)
http://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage458.htm

警察権威の凋落は、この事件に始まったという気がしています。なにせ現役の警察庁長官の狙撃という国家に対するテロ行為です。近代日本に警察制度 が創設されて以来、その最高責任者が狙撃されたことなど一度もありません。この警察に対する挑戦的な犯罪の捜査には、当初より大捜査網が敷かれた筈でし た。まさに日本の警察組織は総力を上げて捜査に乗り出したのに、未だに未解決なんですから。

当日の朝、東京都荒川区南千住隅田川沿いのマンション「アクロシティー」に住んでいた国松長官は、出勤のためマンションを出て、出迎えに来ていた官用車に乗り込もうと歩いているところを狙撃されました。

狙撃に使用されたのは38口径コルト・リボルバー「バイソン」という拳銃。シティーハンターの主人公、冴羽遼の愛銃といえば判りやすいでしょうか。

使用された銃弾は「357マグナム弾」をホロー・ポイント弾にしたものでした。さてホロー・ポイント弾ってなんでしょうか。

まず弾の構造について解説しておきましょう。銃弾の構造は中央に弾芯(鉛など)があり、その周囲をジャケット(銅など)で覆うという構造をしています。そんな弾頭には通常三種類があります。

(1)フルメタルジャケット弾:名の通りジャケットが底以外の弾芯を完全に覆っている銃弾のこと。その特徴は貫通力が強いことです。通常は軍用銃の弾頭はすべてこのタイプです。

(2)ソフト・ポイント弾:銃弾の先端を切り抜いて弾芯を露出させてあるもの。特徴は貫通時に変形しやすく、破壊力が高い点です。

(3)ホロー・ポイント弾:銃弾の先端を切り抜いて弾芯を露出させ、さらに窪みを付けたもの。特徴はソフト・ポイント弾以上に変形しやすく、破壊力に優れる点です。

つまり犯人がホロー・ポイント弾を使用したのは、絶対に国松長官を殺害するという意図があったことを伺わせます。また銃弾に関して専門的な知識を有し、知識のみではなく、実際に銃弾を改造できる能力のある者が銃弾を改造するか提供したことも判ります。

この犯人は長官に向けて約30mの距離から拳銃を4発を発射し、そのうち3発を命中させています。この距離は素人には大変遠い距離です。拳銃は小 銃と違い銃身が短いものです。銃身が短いと弾は真っ直ぐ飛びにくいのです。そのため何の訓練も受けていない素人だと5mも離れると人に当てることは大変難 しいと言われています。私も何度か拳銃を撃ちましたが、5m先の縦横30㎝ほどの的に当てるには指導を受けないと難しいと感じました。ただし、私が指導を 受けたのは22口径で発射の際の反動も少ない拳銃です。

警察も私のような素人が言うまでもなく、この点には疑問を抱き当時現職の警視庁警察官を逮捕し起訴しようとしましたが物証が少なく不起訴処分に なっています。一方でオウム真理教による組織的な犯行という視点もあって、こちらも捜査を行いましたが結局は犯人の特定に至っていません。

現在までに警察庁全面指揮の下、警視庁、各道府県警本部全てが動員され、のべ10万人の捜査員が投入される異例の捜査体制が行われました。捜査につぎ込まれた費用だけでも数億円と言われています。

今では情報提供者への報奨金200万円が虚しくなる一方です。

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/jikenbo/nansen/nansen.htm

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