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2007年7月 6日 (金)

海を制するモノが世界を制する

http://r25.jp/index.php/m/WB/a/WB001120/id/200706281102?vos=nr25alsc0149001

「ここ数年、海運業が大好況だ。2007年3月期、海運大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)は揃って過去最高の売り上げを記録。株価も大きく上昇しており、特に川崎汽船の株価はここ5年で約10倍! にもなった。海運業が盛り上がれば船が足りないという話になる。そのため、今は造船業も活況だ。昨年、日本の造船量は1975年以来、実に31年ぶりに過去最高を更新した。それでも「まだまだ船の数は足りない状況」(同)だという。海運&造船業の活況はまだ続きそうなのだ。」

海運という視点で見ると、「従来の共産圏と資本主義圏の壁がなくなったことがあります。資本主義国同士の貿易にロシアが入り、中国が入って、世界の荷動きはとても増えました」と記事にもあるように、東西・南北の対立や壁は海運の世界では過去の話で、様々な貨物が七つの海を行き来しているというのがよく判る。我々は普段、海を見ても海岸から少し沖までの場合が多いので、その海を貨物船やタンカーがひしめき合っている姿は想像しにくい。

日本の食料をささえているのも海運だし、エネルギーをささえているのも海運なんだということを、我々はあまり意識していない。故に有能な政治家も育たず、海に関する外交では常に敗北してきた。例えば、東シナ海のガス田開発問題しかり、竹島問題しかり。やっと海洋担当の国務大臣が設けられたが、その所管業務に制海権だとかシーレーンといったものは含まれまい。といって防衛省にしても、領海領空の守りは語れても、そこから先の話となると、憲法上の制約もあることだし、表だっては語れない。迂闊な発言は面白おかしく扱われ、マスコミによる理不尽な解釈と講釈が垂れ流されて、正論もそれをめぐる冷静な議論も、存在しないかのように扱われる。

ひとたび日本の海路に問題が生じ、海運が滞ることになれば、物価は高騰し、生活は逼迫して、パニックだって産みかねないのにである。

「安全と水はただ」という日本の気風は実生活では徐々に変わってきているけれど、ひとたび自分達の想像も及ばない世界の話となると、相変わらず「安全はただ」という気分は残されている。そして日本の海の安全を誰が守っているのか。それに考えの及ばない人の方が多い。実はアメリカ海軍、太平洋海域はその第七艦隊の威光によって、この生活が守られているなんて誰も知らない。

この現実を知れば、左翼政党が「日米安保解体」とか軽く言うのが実に幼稚な議論に思えてくる。つまりアメリカ以外の誰が日本の海路の安全を保証するのか。そこを示さずにこの議論をしても無意味に過ぎないからだ。その尻馬に乗って騒いでいる人達は、自らの主義主張のために、餓死寸前になっても、その主張を貫き通せるか、試しに示して欲しい。

当たり前に存在するモノ達。それが実は守るべき最たるモノ達なんだということを、よく理解しておいて欲しい。


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