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2009年1月27日 (火)

「クメール・ルージュ裁判」というのを御存知でしょうか

http://www.mofa.go.jp/mofaj/i/press/danwa/2006/das_0703.html

「クメール・ルージュ裁判」というのを御存知でしょうか。

カンボジアで1970年代後半に自国民大虐殺を行ったクメール・ルージュ(ポルポト)政権の幹部を裁くため、国連の技術的・資金的協力を得て3年 間の予定でカンボジア国内裁判所に2006年6月13日に設置された特別法廷(ECCC=Extraordinary Chambers in the Courts of Cambodia)のことです。

日本はカンボジアの最大の支援国として、クメール・ルージュ裁判を重視して、国連負担分予算(3年分、約4,300万米ドル)の半分に相当する約 2,160万米ドルを拠出し、判事として野口元郎(のぐち もとお)国連アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)教官兼外務省国際法局国際法課検事を派 遣するなど、裁判の運営を支援する外交努力を展開してきました。特別法廷は二審制で、2007年11月から一審の公判が開始されています。一審裁判官(判 事)はカンボジア人3人と外国人2人で審理が進められ、二審はカンボジア人4人、外国人3人で構成され、野口氏は二審判事を務めます。
http://www.cambodia.gov.kh/krt/pdfs/Royal%20Decree%20appointing%20Judges%20etc.pdf

その割りに日本のマスコミはほとんど関心無し状態なんですけどね。

法廷は訴追対象者として、ポル・ポト元首相が1998年に死亡しているため、政権ナンバー2だったヌオン・チア元人民代表議会議長(82)やナン バー3のイエン・サリ元副首相(83)、タ・モック元軍参謀長・最高司令官(80)らを含む5~10人の元最高幹部らを大量虐殺の罪や人道に対する罪など で訴追したい意向でしたが、カンボジア政府が強く抵抗を示したため、その人選が難航しました。

どうしてこんなことになっているかと言えば、現カンボジア政権自体がクメール・ルージュ政権時代に、権力闘争などでベトナムに亡命した指導層で運 営されているということ。さらにクメール・ルージュを投降させる際に、当時の暫定政府が免責を約束していた点などがあると言われています。

要するに本当の反対理由は、訴追された幹部の証言次第で、現政権の閣僚が訴追される可能性を怖れたということなのでしょう。

こうした紆余曲折を経て、まず、2006年7月に、多くの犠牲者を出した政治犯収容所S21(トゥールスレーン)の元所長ドゥック(Duch、本 名:カン・ケク・イウ、Kang Kek Ieu、65)が訴追され身柄が拘束されます。ついで、2007年9月にヌオン・チア(Nuon Chea)元カンボジア人民代表議会議長(82)が身柄を拘束され、同年11月に政権ナンバー3だったイエン・サリ(Ieng Sary)元副首相兼外務大臣(78)と妻のイエン・チリト(Ieng Thirith)元社会問題相(75)の二人が身柄を拘束と続き、キュー・サムファン(Khieu Samphan)元国家幹部会議長(76)も同月に訴追されて身柄が拘束されるに至りました。なお、訴追対象者として有力だった軍最高司令官のタ・モック は、2006年7月に80才で死去し訴追を免れています。

昨年、この裁判は困難の連続でした。2月にイエン・サリ元副首相が体調悪化のため入院。ヌオン・チア元人民代表議会議長は公判前拘置に不服申し立 てを行い審理の延期を要請。7月にはイエン・サリ元副首相の弁護団が、被告はすでに過去、大量虐殺で有罪となった上で国王恩赦を受けているため再度、特別 法廷での本裁判に付されるべきではないとの主張を展開。

今年に入ると1月にヌオン・チアの弁護団が、クメール=ルージュ法廷における収賄容疑で、同法廷のカンボジア政府側最高責任者スィアン=ヴィソッ トに対する刑事訴訟手続に入るようプノンペン市裁判所に提訴するという戦術にでます。訴えによると同法廷のカンボジア人従事者たちが給料の一定割合を上司 たちへ強制的にキックバックさせられていると非難していて、同法廷の前人事部長カエウ=ティヴットの占めた役割についても調査を求めています。しかもこの 提訴はプノンペン市裁判所に受理され、近々捜査が始まる予定です。

当たり前ですが、この収賄で動いているとされる金銭の半分は我々の税金から拠出されたもの。 日本政府は法廷の運営に関してカンボジア政府に圧力を掛ける立場にあるのですが、国政が今あんな状態なので誰も関心を示す様子がないのを良いことに外務省も動く気配がありません。

どうして日本が動かないといけないかといえば、この法廷に対する国民の支持がカンボジアで失われていく動きが広がれば、公正な裁判を期待していた カンボジア国民に、その運営を支援してきた日本への失望感が広がりかねないからです。大半の日本人が忘れていますが、日本はカンボジアの復興支援と民主化 の過程で選挙監視に当たっていた日本人警察官が殉職するという犠牲を払っています。それだけに責任を持って民主化に当たらないといけない立場なんですが、 相変わらずの”金だけ出して口は出さない”メッシー君外交。

こんなんでいいのかね。

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