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2011年1月

2011年1月 5日 (水)

真の友人となるために

http://www.strategypage.com/htmw/htairmo/articles/20101231.aspx

「The C-17 entered service fifteen years ago, and those first few aircraft quickly compiled 3,000 flight hours supporting peacekeeping operations in Bosnia. Each C-17 has a useful life of 30,000 flight hours, but the current force is flying such long, and hard (landing on rough fields) flights that many of the early model C-17s are already wearing out. This attrition is accelerated by the fact that the early model C-17s are structurally different, and weaker, than the later model C-17s. The wing box in the center of the fuselage was insufficiently strong for the loads placed on it. This was corrected later in the production run, but those early planes are wearing out faster than later model planes of the same flight hours. The air force has flown a lot of C-17s into northern Iraq, Afghanistan, Pakistan and a bunch of other stans with rough/short strips in 2001 and 2003. The C-17 was built for this sort of thing, but lots of these landing come at the price of shorter useful life.」


以上は、StrategyPageの2010-12-31付けの記事「C-17 Died For Our Sins」の一部分です。
 
一読して判然とするのは、米空軍のC-17輸送機の酷使、がイラク戦争・アフガン戦争以来、恒常的に続いていていて、まさに超過労働状態にあるということ。

記事によれば、C-17の耐用飛行時間は30,000飛行時間とされているのだそうですが、イラクやアフガン、パキスタンの粗悪な飛行場へ着陸させることで機体へのダメージが進み、どうやらその耐用時間を縮めてしまっているようです。初期に配備されたC-17は、そろそろ安全に運航できる限界が迫ってきているようです。そうなると現在配備された機体数では、近い内に機体不足が心配される事態になりつつあるのを明白で、それを心配する声が出ているようです。

かつて、米空軍の輸送機軍団には、世界一の巨人機と云われたC-5や、中型輸送機C-141、小型のC-130という三本立てで、長距離基幹輸送、中距離基幹輸送、端末基幹輸送という効率重視の空の輸送網が構成されていたものです。例えば、アメリカ本土から飛んできたC-5は、ドイツ・ラムシュタイン空軍基地に着陸すると、搭載されていた物資が欧州各地の米空軍基地に、待機していたC-141やC-130で運ばれていくといった具合だったのです。

現在、C-5は「C-5M Super Galaxy」という名の近代化及び耐用年数増加の改装を施すことで延命を計る計画ですが、恐らくその機体数は50機ほどになるでしょう。(製造数は81機)

284機の機体数を誇ったC-141は2006年に引退し、現在では米空軍に1機も運用されていません。C-141は当初は2010年まで運用するはずだったのが、あまりの酷使によって、引退を4年前倒しせねばならななかったというのですから、既に中型輸送機の不足はアメリカ軍では深刻になっていたのが判るというモノです。

C-17はそんな最中に導入された機体なのですが、C-141以上に使い勝手が良いために、冒頭でも書いたような酷使に近い運用がなされているのには理由があります。それは調達数の少なさに原因があるのは一目瞭然。120機の初期型C-17は2004に年に生産が終了。2001-9-11事件から、イラク・アフガン戦争に至る辺りから、米空軍にもっとたくさんのC-17が必要ということで、60機の追加生産がおこなわれはしましたが、それでも総数200機は配備されていない訳でして、その不足は否めない事が「C-17 Died For Our Sins」という記事の表題にされたという訳です。

米空軍のある幹部はC-17を300機は保有したいと言ってると記事の続きにありますが、日本にとってはこれは好機ではないでしょうか。

日本にも、その配備が遅れてはいますがC-2(仮称)という輸送機があります。その調達数は恐らく20機ほどになるのではと思われますが、これを40機ほどに増やして、非戦闘地域のパキスタンやその他の地域で米空軍を支援する形で輸送業務に20機ほどが従事できたら、アメリカはその態度を大きく軟化させはしませんか?あるいはC-17を20機日本が購入して航空自衛隊で運用するという手もあるでしょう。こちらのほうが米空軍との共同作戦には好都合です。いずれにせよ長期的に5年から10年の約束をして、米軍の後方支援を地味にやる。それで日米安全保障条約は再び堅固なモノになり、日本政府は国内世論も抑える事が出来るのですけどね。

海ではソマリア沖の海賊対処を拡大して、インド洋全域での海上自衛隊と米海軍との共同作戦と、給油や補給を含めた支援活動を展開させ、空では米空軍の戦略輸送に支援を広げるというのは、今の日本にも出来ない話じゃないと思います。

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