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2012年8月28日 (火)

「日本の行動は不法で無効」と主張する中国の愁訴な事情

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2123596&media_id=97

「中国外交部の秦剛報道官は17日、尖閣諸島(中国名:釣魚島)に不法に上陸し、入管難民法違反(不法上陸・入国)容疑で逮捕した活動家14人の釈放を決めたことに関する記者の質問に答え、「日本の中国公民に対するいかなる一方的な行動も不法で無効だ」と主張した。中国国際放送局が報じた。秦剛報道官は「釣魚島(中国側呼称)をめぐる中国の立場は明確で、揺るがない。日本の中国公民に対するいかなる一方的な行動も、不法で無効だ。中国政府は、日本側が不法に中国公民を拘留した行為について、数回にわたって日本に抗議してきた。現在、中国側の人員の安全かつ順調な早期帰還のために取り組んでいる」と述べた。」

中国の掲示板サイト虎撲の掲示板に「もし日本と戦争になって軍事費が足りなくなり、100元(約1230円)寄付するよう要請があったら応じるか?」というアンケート付きのスレッドが立てられた。尖閣諸島(中国名:釣魚島)の問題を巡って軍事衝突があった場合、中国人は寄付する気持ちがあるのだろうか?という質問です。アンケートの結果は、

①愛国ゆえに100元を寄付するが63.5%
②腐敗が多すぎるから寄付しないが36.5%

だったとか。

アンケートで寄付すると答えた人のコメントには、こんなものがあったそうです。

・「台湾と戦うなら1か月分の給料を寄付する。米国と戦うなら1年分の給料を寄付する。そして日本と  戦うならこの命を捧げる!」
・「日本と戦う?ならば喜んで命を捧げよう!」

これは何を現しているのかと言えば、中国の世論には日本による尖閣諸島の不法占拠状況を武力により解決せよという意見が潜在的にあるということです。まぁ、それくらい人民は自分の領土だということを信じ切っている事になります。

そういう世論が形成されている中国国内を一番危惧しているのは中国共産党の指導部でしょう。しかし、偶発的にでも日本と戦闘が始まってしまうと、もはや後には引けないことになりかねないので、今回も中国の政府機関の船が出しゃばってきていないということだと思います。

今回強制送還された一団は10月に再び同じ事をやると公言しています。この時期、中国共産党第18回大会が開催される可能性があって、政治的には大変微妙な時だと云えます。ご存じのように今年は中国も指導部の交代が行われる年です。もしも、そのタイミングで再びやって来た香港の一団と日本が偶発的な騒乱状態になってしまったら(例えば海保の人間に銛などで襲いかかり殺害してしまうなど)、日中共に望んでいなくても紛争状態になる可能性があります。そうなれば中国は維持でも負ける訳にはいかなくなります。日本側がその紛争に躊躇したら間違いなく尖閣諸島は中国に実効支配されることになるでしょう。そして次は石垣島や西表島、与那国島などの領有権を主張してくるのは明らかです。

この辺を考慮しているのか、前原政調会長は週末の報道番組で海保の強化を仕切と唱えておりました。しかし、そんなことでは相手は脅威に感じないでしょう。本来なら海保と海自の能力や規模の拡大と強化、不法集団の排除には軍事力を使用することも躊躇しないという明言することが大切なのではないでしょうか。

今回の送還劇も、こうした相手の事情に考慮した穏便な措置というのが政府の偽らざる気持ちでしょう。貸しを作った形にしたいと言うことなのです。

困るのは日本には憲法9条教徒とでもいうべき、護憲派の方々おられることです。この人達は憲法が守れれば国が滅びても良いという原理原則者です。したがって、尖閣を巡る日中紛争は"国際紛争”だと捉える方が多いだろうと想像します。

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。


しかし、自国領土を侵略行為から守ることは自衛権の範疇であって、国際紛争ではありません。相手は国際紛争だと言うでしょうが、実効支配をしていない側がそんな事を言っても国際的には認めら無いのです。そこを何とかするために行われるのが中国による日本への世論操作です。日本の政界や言論界には中国から懐柔されたり、金銭的な支援を受けている協力者がかなりの数いると思われます。相手は詐欺師なのに、平和裏に話し合いで解決をとか、この際中国に譲り、その後話し合いで返還を求めようとかいう連中の話に惑わされないことです。

そして何より日本の世論が、自国の領土を守れと政府に圧力を掛けることが大切です。反原発で毎週デモが行われているように、もしもの事態が起きたら総理官邸のみならず、政党本部や国会などをでもデモを起こって下さい。政府は政府で、大局的な見地から、中国国内に世論の憤懣が向けられるような工作を行い、尖閣問題で日本と事を構えているような場合では無いという状況を作り出す努力が必要だと思いますよ。

北方領土に竹島と来て、尖閣に問題が生じているのは、けして偶然ではありません。日本の政治体制の混乱に乗じられているのです。今が支配のチャンスだと相手は見ているのです。其処のところをチャンと認識しておかないと、それこそ孫子の代まで紛争の種を残すことになります。

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