« 韓国政権も素人外交だったのか | トップページ | 戸惑いや誤解は相手の思うつぼです »

2012年8月28日 (火)

最悪を想定しない風土

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2127640&media_id=2

「地震やマグマの突き上げなどで、富士山の山体崩壊が起きると、周辺の最大約40万人が被災するという試算を静岡大防災総合センターの小山真人教授(火山学)が公表した。21日に開かれた静岡県防災・原子力学術会議の地震・火山対策分科会(藤井敏嗣会長)で明らかにした。富士山は04年に国主導でハザードマップが作製されたが、山体崩壊は想定外となっている。小山教授は、過去の事例の分析から発生頻度を5000年に1度とし、人口分布図とあわせ試算した。この結果、東側に崩れると、同県御殿場市や周辺の河川沿いに住む約40万人が被災するとした。また、北東側への崩壊で約38万人、南西側で約15万人が被災するとされた。小山教授は山体崩壊時の避難対策を国や県の災害想定に含めるべきだとし、「過去の山体崩壊の仕組みはいまだに不明で、早急な調査・研究が必要だ」と指摘した。」

富士山が大噴火したら、静岡県や山梨県だけではなく、神奈川県、東京都、長野県にまで影響が及ぶ大災害になります。つまり、広域の防災計画を考えないといけないのです。しかし、どういうものだか日本の官僚機構では最悪を想定することが忌み言葉のようになっております。早い話が、”死者100万人”と書いてしまうと、本当にそうなってしまうかも知れないだろうと言われてしまう雰囲気があること。そして、そういう想定を縁起でもないと忌避する世論があることが原因のようです。また往々にして官庁は世論の無言の圧力に敏感でもあります。

例えば、帝国陸軍は兵士へのキャッチフレーズとして”無敵皇軍”、”死して虜囚の辱めを受けず”というのを売りにしておりました。無論そんなのモノが本当であるとは信じた軍上層部は皆無だったのですが、それが繰り返し新聞などでも報じられている内に、まるでそれが既成事実のようになってしまい、軍上層部ですらそれを無視できなくなってしまったという、信じられない話しが現実にありました。どうやら、この雰囲気は原発事故の際の対処マニュアルでもあったようで、メルトダウンは起こさないという覚悟が、何時のまにやらメルトダウンは起きるはずがないになったのに似ております。

富士山のお膝元である静岡県が、山体崩壊を想定しないでいるのも、この話に似ていませんでしょうか。

« 韓国政権も素人外交だったのか | トップページ | 戸惑いや誤解は相手の思うつぼです »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/97581/55526251

この記事へのトラックバック一覧です: 最悪を想定しない風土:

« 韓国政権も素人外交だったのか | トップページ | 戸惑いや誤解は相手の思うつぼです »

2015年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト
無料ブログはココログ