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2012年9月15日 (土)

踊る大謀略戦

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2152390&media_id=52

「リビアの東部ベンガジで11日夜、群衆による米領事館襲撃を受けて避難しようとしていたスティーブンス駐リビア米国大使と3人の大使館職員がロケット弾攻撃により死亡した。国際武装組織アルカイダとつながりのある武装集団が攻撃したとみられている。オバマ米大統領は「卑劣な攻撃」として事件を強く非難するとともに、各国に駐在する米外交官の安全対策を強化するよう命じた。リビアの治安当局筋によると、アルカイダとつながりのあるイスラム教スンニ派の集団による攻撃とみられている。目撃者によれば、群衆にはその他の武装集団も含まれていたもよう。今回の事件は、米国とリビアの外交関係やカダフィ政権崩壊後のリビアの治安情勢、さらにはイスラム諸国全体の不安定化などをめぐり、問題を提起する格好となった。」

事態の発端となったのは、米国で制作されたという映画(「イノセンス・オブ・ムスリムズ(イスラム教の無邪気さ)」)の一部が最近、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開されたことから始まっています。偶像崇拝を禁じるイスラム教では、一般的にいって「神」や「ムハンマド」の姿を映像化するのはタブー。しかも、映画でムハンマドは、暴力的で好色な人物として描かれているとされている事が騒ぎを大きくしています。

この辺りの機微は日本人にも理解しやすいのではと思います。米国が制作した映画の中で、例えば昭和天皇が同じような人物に描かれていたら、反発は広がるでしょう。ただし、米国大使館を暴徒が襲って、大使を殺害したりはしないでしょうけど。

どうして、そうならないのかと言えば、中東やアジアなどのイスラム教国では大変強い反米運動のネットワークがあるからです。つまり、この騒動はイスラム教の原理主義的な組織が反米運動の一環として煽動し、参加者を煽っては暴徒化させていると見る方が理解しやすいと思います。 カイロの米大使館では、群衆が「神のほかに神はなし!」などと叫び抗議を展開しましたが、その群衆の中には、昨年殺害された国際テロ組織「アルカーイダ」指導者のウサマ・ビンラーディンの名前を叫びながら行進したり、アルカーイダの旗に酷似した黒旗を振る姿がみられたと報じられています。

さて、大変奇妙なのは、この映画制作には、エジプトの少数派でキリスト教の一派であるコプト教の米国在住者が関わっているとネットで流されている点です。

調べてみると、ワシントンに住むキリスト教コプト派のエジプト人、モリス・サデク氏という人物が、この映像を世に広めた張本人だということが判りました。同氏は9月6日に世界中の数百人に上るジャーナリスト宛てに、2010年にイスラムの聖典コーランを焼却すると宣言し物議を醸したフロリダ州のキリスト教保守派のテリー・ジョーンズ牧師が9月11日に開催するイベントを紹介する電子メールを送りました。その際に、ユーチューブの「イノセンス・オブ・ムスリムズ」へのリンクを張ってあったのだそうです。このメールを受け取ったエジプトのジャーナリストが「イノセンス・オブ・ムスリムズ」の映像の一部にアラビア語の翻訳を付けて編集した映像を全国放送のテレビ局に持ち込み、それが放映されたことから、この侮辱映像がエジプト中に広がったのが、この想像の契機だったのだそうです。エジプトで起きた騒動はやがて中東に瞬く間に広がり、現在のような抗議デモの続発が起きている。

エジプトでコプト教徒は少数派です。イスラム教徒が多いエジプトでは常に迫害の対象でもありました。モリス・サデク氏は何故こんな事を始めたのだろうと不思議に思いませんか?

更に不思議なことがあります。

物議を醸した「イノセンス・オブ・ムスリムズ」と題された13分のビデオを編集し、ユーチューブで公開したのはサム・バシルという名前であることが判明しています。このバシルは自分だと名乗る人物と9月11日に米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は電話インタビューに成功しています。

彼はカリフォルニア州に住むイスラエル系米国人の不動産開発業者で、年齢52歳と自己紹介した。その上で、100人のユダヤ人から集めた500万ドル(約3億9000万円)の寄付金で映画を制作したと語った。これが報じられると、この人物の正体をめぐって疑問が投げ掛けられ、WSJは12日、追加取材のためこのバシル氏に電話を掛けたが、つながらなかった。AP通信とのインタビューでは、騒ぎが世界中に広がったため身を隠すと述べていた。電話番号検索ではサム・バシルという人物は米国内には見当たらず、米国ならびにイスラエルのイスラエル当局者もバシルという名前のイスラエル人は登録されていないと述べた。(米ウォール・ストリート・ジャーナル


ユダヤ人で、米国在住の不動産業者。彼が預言者ムハンマドを侮辱する映像を制作してネットに流したという筋書きは、普通のイスラム教徒からすると、イスラエルによる謀略かとなるのでしょうが、こんな話しが素人の私に判るような謀略があるとも思えません。

むしろこれはアルカイダの様な資金力のあるイスラム系のテロ組織が企画し、反米運動のうねりを作り上げていこうとする謀略のように思えてきます。今やテロや謀略は、ネットを使い、公的メディアを巻き込んでいくのだと想像すると、背筋が寒くなる気がしました。

誰か、中国国内で反政府運動を巻き起こす映像を作ってくれないものですかね(笑)

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