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2012年11月

2012年11月25日 (日)

伊佐美通信所の語るもの



名古屋で日中に時間があったので、出掛けてみたかった「伊佐美通信所」の跡地を訪ねてみました。

伊佐美送信所記念館(フローラルガーデンよさみ内)
住所:刈谷市高須町石山2-1
電話:0566-29-4330
入場料:無料
休館日:月曜定休日、12月29日~1月3日
問合先:フローラルガーデン事務局




軍事オタクなら、ここの送信所から長波による潜水艦への通信が日本海軍の手で行われて居たのをご存知のことと思います。真珠湾攻撃を12月8日とする「ニイタカヤマノボレ」の件の通信電文の潜水艦向けのものは、この送信所を経由して発信されたのは有名な話です。

そして戦後は長らく米海軍の原潜向け通信施設として、此処は接収され続けておりました。米軍が返還したのは1994年の事だったそうです。





しかし、元々この施設が設けられた理由は、欧州との長波による長距離通信電文を送受信する為でした。しかし施設が完成した頃には、短波通信機器の技術の発展で、出来たばかりの設備は既に陳腐化していたのでした。

長波が時代遅れになった一番の理由は、高出力の周波数を必要とするために、結局は高電圧を得る発電施設を整備する必要が有ったからです。現在のように原発などから電力が得られる時代ならともかく、伊佐美通信所が完成した大正時代末期の日本だと、その電力は自前で何とか得ないといけなかったのです。




ところが肝心の発電機が日本では作れませんでした。それでドイツから輸入して・・・となったため長期化した工事が終わった頃には設備は時代遅れになっていたというわけです。




この悪癖は未だに治っていないようですが。

そんな時代に遅れた高級な設備に利用価値を見出したのが軍事利用と云う道だったのは皮肉なお話です。

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