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2013年2月 4日 (月)

あいゃ、しばらく!しばらく!

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=2311475

「歌舞伎を代表する大名跡を継ぎ、豪快な荒事を見せた12代目市川団十郎(いちかわ・だんじゅうろう、本名堀越夏雄=ほりこし・なつお)さんが3日午後9時59分、肺炎のため東京都港区の病院で死去した。66歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。04年5月に急性前骨髄球性白血病と診断され一時舞台を休演、06年5月に舞台に本格復帰した。骨太で明るく、おおらかな芸風で親しまれた。昨年12月に体調不良を訴え、肺炎の疑いで治療を続けていた。病院には、妻の希実子さん、長男の市川海老蔵(35)小林麻央(30)夫妻が駆けつけ、最期をみとったという。団十郎さんは昨年12月18日に軽い肺炎のため京都・南座公演を休演し、その後、虎の門病院に転院した。肺炎の兆候があるとの理由で、1月の新橋演舞場公演を休演。さらに1月9日には3月に予定した主演舞台「オセロー」も休演することを発表し、団十郎さんは「オセロー役は念願の役であり、初の翻訳劇出演ということで楽しみにしておりましたので、本当に残念です」とコメントしていた。」


十二代目市川団十郎の『暫』を一度だけ見たことがあります。『暫』は元禄時代に初演された古典。話しの内容が分かり易いので歌舞伎初心者には見やすい演目です。

粗筋は、こういう感じ。皇位へ即こうと目論む悪党の清原武衡が、自らに反対する加茂次郎義綱ら多人数の善良なる男女を捕らえる。清原武衡が成田五郎ら家来に命じて、加茂次郎義綱らを打ち首にしようとするとき、鎌倉権五郎景政が「暫く~」の一声で、さっそうと現われて命を助けるというお話しです。

とにかく「暫」という掛け声が芝居の全てを支えるので、登場の仕方やその掛け声をどう見せるかが役者の力を見極めるポイントとなっています。『暫』の初演はて初代市川團十郎が演じた関係で、今でも当たり役として成田屋の大切な演目の一つに数えられていますが、その当たり役を確立するのに貢献したのが九代目団十郎なのは有名なお話しです。

ところが九代目には娘しか子供が産まれず、弟子であった五代目市川新蔵を養子として、十代目を継ぐ筈が37才で急死。こうして十代目は永久欠番となってしまいます。十一代目は、七代目松本幸四郎の長男で市川宗家に養子に入っていた九代目市川海老蔵が襲名。大いなる飛躍が期待されながら、56才で胃癌で死去しています。その息子さんが今回亡くなった十二代目市川団十郎です。

十一代目の弟が八代目松本幸四郎(後の松本白鸚)。今の幸四郎の父です。つまり、七代目市川染五郎と十二代目の長男十一代目市川海老蔵は従兄弟同士の間柄となります。

団十郎は十代目以降70才となれない悲運の梨園の血筋と噂されかねないお話しですが、今の海老蔵に精々頑張って欲しいものです。

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