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2013年4月25日 (木)

数字のマジック

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&from=diary&id=2408372

「世界24か国の即席ラーメン製造大手でつくる「世界ラーメン協会」は25日、2012年の全世界の即席麺の消費量が前年比2・7%増の1014億2000万食となり、初めて1000億食を突破したと発表した。統計は、袋麺とカップ麺のメーカー出荷量から返品などを差し引いた推定値で、消費量を世界の総人口(70億5210万人)で割ると1人あたり14・4食となり、毎月1回以上食べられている計算だ。中国やインド、ブラジルなど新興国での消費増が目立っており、同協会は「経済の発展で、ゆっくり食卓を囲む時間が取れなくなり、即席ラーメンの消費が増えているのではないか」と分析している。国別消費量は、中国・香港が最も多い440億食(前年比3・6%増)で、2位はインドネシアの141億食(2・9%減)、3位は日本の54億食(1・8%減)だった。国民1人あたりの消費量は、1位が韓国の年間72・4食。日本は42・8食で、インドネシア、ベトナムに次いで4位だ。」

即席麺を発明したのは日本ですが、現在では消費量で世界第3位(2011年現在)です。1位は記事にある通り中国なのですが、1人当たりの消費量となると実は韓国が1位なのです。人口が多い国では消費量も多いので、ついつい数字に騙されるのですね。中国では1年間に1人当たりの即席麺の消費量は30,8食です。これは日本よりも約13食も少ない数字ですから。ただし中国は世界消費量の半分を占める巨大な消費地であるのは確かですけど。

①韓国:消費量35,9億食→1人当たりの消費量74,2食
②インドネシア:消費量145億食→1人当たりの消費量60食
③日本:消費量55,1億食→1人当たりの消費量43,6食

ちなみにですが、韓国では1963年に即席麺の生産を開始しました。日本で開発されたのが1958年です。この年に「チキンラーメン」が発売されました。1962年に麺とスープが別添えになった「明星味付ラーメン(現在は廃盤)」が発売され、1963年にその明星食品が韓国の「三養食品」と合弁で即席麺の工場を開設したのが韓国での即席麺の歴史の始まりです。この際に、日本では戦後賠償の一環として、民間からの技術供与が行うという側面もあったのですが、当時は朴正煕政権の軍政下。そんな話しを韓国民が知る由もありません。なお中国最大手のメーカーである康師傅(台湾系)は日本のサンヨー食品と、第2位の華龍日清は日清食品と提携しておりますので、こちらも日本の民間技術が供与されたという形態なのです。

即席麺は、インスタントラーメンとして欧米にも進出していて、米国でも韓国より多い40億食は生産され、1人当たり12食が消費されています。オーストラリア軍の戦闘糧食にはインスタントラーメンが採用されているのも有名なお話しです。宇宙食にも日清食品と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同開発により「スペース・ラム」(Space Ram)という70°のお湯で食べられるカップ麺が実用化されています。

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