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2013年5月23日 (木)

欧州式文化多元主義の崩壊

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=2439079

「スウェーデンの首都ストックホルム郊外の移民が多く住む地域で22日、数百人の若者による暴動が4夜連続で発生し、車両や警察署などが放火された。今回の暴動の発端は今月、ストックホルム郊外ヒュースビー地区で刃物を持った男性(69)が警官に射殺されたことだとみられている。この事件で警官への批判が高まり、暴動はヒュースビーから他の貧困地域へと拡大した。一連の暴動では、警察署が標的となったほか、商店や学校なども被害に遭った。ストックホルム警察は、22日の暴動で警官1人が負傷し、5人が放火未遂の疑いで逮捕されたと発表した。若者の活動を支援する施設で働くSelcuk Cekenさんは、「彼らの行動の理由を特定するのは難しい。警察への怒りかもしれないし、職も住む場所もないという自分たちが置かれている状況への怒りかもしれない」と語った。また地元紙の編集長は「理由はシンプルだ。失業、住宅事情、警察から受ける軽蔑」と指摘。「暴動を始めるきっかけが必要だった。それが(男性の)射殺事件だった」と述べた。」


(ストックホルム郊外のヒュースビー地区はここ)

”ストックホルム郊外で若者が連夜の暴動”→”失業への不満が爆発か?”と書いてあると、スウェーデン人の若者は職もなく、社会に不満を持ち、その不満を爆発させたと考えがちですが、事実はそうではありません。ストックホルム郊外のヒュースビー地区は人口の8割を移民とその子孫が占める地域だからです。

多くの日本人にとって、スウェーデンは高福祉社会で豊かな国というイメージです。しかし、、スウェーデン人口は約950万人(2012年)の内、スウェーデン人は85.0%。フィンランド人が4.99%。残りは移民が占めています。その数ざっと100万人。国民の10人に1人は外国人という状況です。当初、スウェーデンでは、急速に進む高齢化と少子化による人口の減少と高福祉費の負担という矛盾する状況に対応するために、移民を受け入れる政策を積極的に進めました。想定したのはヨーロッパの隣国などの移民でした。最初はフィンランドやデンマーク、ノルウェー、ドイツからの移民だったのです。ところが宗教的にも肝要で、文化多元主義を標榜したのと難民も積極的に受け入れる方向性にした途端、やってくるようになったのが中東やアフリカからの難民です。

①フィンランド (172,218人)
②ユーゴスラビア諸国 (152,268人)
③イラク (117,919人)
④ポーランド (67,518人)
⑤イラン (59,922人)
⑥ドイツ (47,803人)
⑦デンマーク (46,002人)
⑧ノルウェー (43,819人)
⑨トルコ (40,766人)
⑩ソマリア (31,734人)

2004年から2012年の間にスウェーデンで生まれた新生児のうち、16%はイスラム教を信仰するムスリム(=非西欧出身)の母を持つ子供でした。ここ数年の移民を見ても、その3分の2以上は、これら非西欧出身者です。ムスリム化傾向が加速された結果、どういう現象が起きたかというと、公立の小中学校でスウェーデン語が喋れない生徒が大半で、語学力不足による学力の低下に伴い高校入試に合格できない。そのため大学進学率も低くなり、就職率も大変悪い。スウェーデン人の就業率が80%を超えているのに対し、移民の就業率は50%程度だそうです。そんな状態だから、スウェーデン人の子供が非スウェーデン人の移民の子供に少数派だから虐められるなんていう話しも起きているとか。こうなると、少数派民族の密集居住地(ゲットー)からはスウェーデン人はいなくなりますよね。また、移民やその第二世代の失業率の高さは、社会保障費の重い負担ともなっているし、治安も大幅に悪化しているのです。

1990年には3ヵ所しかなかった密集居住地が、2006年には156ヵ所に膨れ上がり、それぞれの民族がそれぞれの宗教の教会を設けて、独自の祭祀を行う。インフラや社会福祉制度はスウェーデン人並みに整備されているから、公的サービス(教育とか病院とか)が受けられるので、移民は本国の家族や縁者をどんどん呼び寄せ、さらに人口は増えて行くばかり。こうなると、スウェーデンの中にイラクやイランが出来るようなものです。しかも文化多元主義という錦の御旗があるために、それら密集居住地の小学校では就学率という数字を維持するために、生徒や親に都合のいい学校へ変貌してしまい、その地域で最も話されている言語を第一言語として教育をしたりもするので、国家としてのアイデンティティが保てないという危機感を産み出すのです。そのため、移民の排斥機運が本来のスウェーデン人の中に醸成されるという具合です。それでもスウェーデン政府は、宗教の中立化を推進するため、すべての学校からクリスマスツリーを取り除くことまでやってしまい、同化政策を進めようとするのですが、イスラム教徒は棄教者を原則として死刑とするような宗教ですから、そんな事は認めません。

移民国家の米国では、国籍を得る際に米国国旗の前で米国国民となる宣誓をし国歌を歌います。共通語は英語で、移民の子供はまず英語力を確かめる試験を受け、その英語力にあった学年に入ることになります。例え、18歳でも、英語力は小学2年生と判断されたら、小学校へ入学させられるのです。そうやって最低限の英語力を身に付けさせ、後は本人の努力次第という仕組みです。それでも完全な米国人というものは完成していないのはご存じの通りです。

暴動が起きたストックホルム郊外ヒュースビー地区も、そういう異文化の移民が起こしたものなのですが、その契機となったのは、警察官が発した暴言だったようですね。これはスウェーデン版ロドニーキング事件だったのですかね。

それでも政府や政党は事なかれ主義で、行政機関も法律に従うしかない。何処か日本に似てる気がするのは私だけでしょうか?

日本でも文化人と称して、欧米では難民を積極的に受け入れてるのに、日本は閉鎖的だとか、少子高齢化の対策として移民政策を積極的に受け入れるべきという意見を正論ぽく言う人が少なからずいます。しかし、先駆的に移民政策を進めた欧州では、すでにその誤りを認めています。しかし、日本ではその手の報道が積極的になされていません。怖い話しです。

日本がスウェーデン並みの移民を受け入れると表明したら、やってくるのは中国人、韓国・朝鮮人が主となるでしょうが、表向き中国や朝鮮からは政治難民という偽装をまとってくるでしょう。そして、東京や大阪、名古屋、福岡といった都市部に住みつくことになります。東京の人口が日本人800万人、移民400万人というような事態になり、移民の半分は生活保護を受けて暮らしているとしたら、どういう社会が生まれるのか。どうなるの?と思われた方は『甲殻機動隊』の冒頭部分をご覧下さい。

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