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2013年6月 7日 (金)

『八重の桜』と政局

視聴率では苦戦している大河ドラマ『八重の桜』ですが、ここに来て私には面白く見ることが出来ています。

先見の明も確たる国策もないのに、利発さと舌先三寸で将軍家を牽引し、とうとう将軍に登り詰めた徳川(一橋)慶喜。朝廷を手玉に取り、国政を壟断することに有頂天となったのは良いけれど、有事になったら腰が据わらず、確固たる決意も示さず、自らの保身ばかりを考えて、臣下を振り回す。その癖、臣下には信頼をおかないのだから、下はついてはいけない。

朝廷は、日和見主義の公家達ばかり。旗幟鮮明で指導力もあったが、専断を伝統的に許されない孝明天皇には迷惑気味。かといって徳川慶喜の壟断も大迷惑。ただ公家の生活が苦しいので賄賂をくれる側には無理も利くという腐敗ぶり。英明な公家は台頭して暗殺される。そうでない英明派は沈黙して時が来るのを待つという風情。

幕臣は、これまた日和見主義で、幕府の安泰をただただ願うだけで、薩摩や長州の陰謀に気付かない。伝統に縛られ、慣習に雁字搦めで、権威を保つことに情熱を傾けるだけ。本当は薩長に先んじて共和制を幕府に取り入れてしまうような発想もなければ、実行も出来ない。そもそも責任をとらされるのは御免とばかりに皆逃げ腰。戦国時代の精鋭も長らくの平和で、ただの無為徒食の弱兵になっていた。

唯一の救いの会津藩は戦が下手。心意気だけで戦略のない精鋭が太平洋戦争でどうなったか。強兵は、それを率いる指揮があってこその戦力。滅びの笛を吹いて散る。

これは、まさに今の日本の政局じゃないですか。だから視聴者は、こんな番組は見たくないのでしょう。

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