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2013年6月 4日 (火)

腑に落ちません

報道番組というのは客観性が第一だと思うのですが、最近は独自の解釈や視点が表に出過ぎてる気がしています。例えば、今夜の「ニュースウオッチ9▽不発弾処理が招く混乱 新幹線に影響が」という報道。都内で不発弾処理が日中に行われたことが問題だという視点なのですが、それは新聞も同じ問題意識です。


「東京都北区のJR上中里駅近くで見つかった不発弾の処理のため、東北、上越、長野の各新幹線や東武鉄道などは4日午前11時前から午後2時ごろまで、一部運転を見合わせるなどダイヤが大きく変更される。都心部と埼玉県央をつなぐ鉄道交通の大動脈を止める形で行われる例の少ない作業で、影響は上下約150本9万人に及ぶ可能性がある。混乱を避けるため、JR東日本は迂回(うかい)路線となる宇都宮線や高崎線、埼京線の利用を呼びかけている。不発弾は3月に同駅南側の研修施設建設予定地で見つかった。旧日本軍の高射砲弾とみられ、直径約10センチ、長さ約40センチ。陸上自衛隊が午前11時から爆破処理を行うが、重さ約1トンの砂袋100個以上を周囲に積み、破片が飛び散るのを防ぐ。作業中は、半径100メートル以内を立ち入り禁止にする。民家はないが、上中里駅の一部がこのエリアに入るため鉄道の運休が決まった。区立滝野川公園と滝野川体育館、線路沿いの通路の一部も立ち入り禁止になる。処理時間中、東北、上越、長野、山形、秋田の各新幹線は東京-大宮駅間で運休(一部列車は全区間または仙台-東京駅間で運休)。上りは、本来午前11時8分東京駅着の「はやて・こまち24号」が同10時42分大宮着止まり。下りは、本来は同10時44分東京発の「あさま517号」が同11時10分大宮発となるのをはじめ上下線共に後続ダイヤに影響が出る。JR東日本は不発弾発見後、「日中だとダイヤ変更や振り替え輸送などの周知に時間がかかる」として夜間の実施を北区に要望したが、同区と自衛隊は「安全性を考えると日中が望ましい」として実施時間が決まった。」(毎日新聞2013年06月03日

要するに、JR東日本は不発弾の処理を夜間にやって欲しいと要望した。それは列車が止まることで影響を受ける人間が多すぎるという視点からでした。これに対して東京都と自衛隊は処理の安全性や事故が起きた場合の避難なども考えると日中に処理をするのが望ましいとし、結局日中の処理になったが、夜間でよかったのではという話しのようです。

もっとも火曜日に決めたのは、乗降客数が一番統計上で少ない日で、その中でも日中で一番人の動きの少ない時間帯を各鉄道会社と検討した結果なのですが。

不発弾処理で失敗した事例はほとんどありません。それは処理にあたる陸自の専門部隊が安全性の面で手を絶対に抜かないからだと思います。そもそも処理する隊員が一番に生命の危機となるのですから、無責任には成れるはずもありません。

9万人の市民が影響を受けることと、処理にあたる隊員の生命を天秤にかけて、夜でもやれただろうと批判口調になるのは、どうにも腑に落ちません。要するに広告主の鉄道各社の圧力か、肩入れなのじゃないかと邪推したくなるのです。報道という中立公正な公器は実は私利私欲と誘導に満ちた私器なのだと思う瞬間です。

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