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2013年7月26日 (金)

「自衛隊の海兵隊機能を強化」って、日本語として正しいの?

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&from=diary&id=2518930

「防衛省は26日午前、安全保障政策の基本方針「防衛計画の大綱」(防衛大綱)の見直しに向けた「防衛力の在り方検討に関する中間報告」を発表した。中国が示威行動を繰り返す沖縄県・尖閣諸島の周辺海域を念頭に、島嶼(とうしょ)防衛について、「機動展開能力や水陸両用機能を確保することが重要」と明記し、上陸作戦など自衛隊の海兵隊的機能を強化する方針を打ち出した。自衛のため、敵基地を攻撃する能力の保持についても検討していく方針を盛り込んだ。政府は今後、年末の新たな防衛大綱の取りまとめに向けた議論を加速させる。島嶼防衛では、「部隊・装備の配備、統合輸送や水陸両用部隊の充実・強化」を進める考えを掲げた。具体的には、専門部隊である陸上自衛隊西部方面普通科連隊(長崎県、約700人)の拡充や、水陸両用車の配備を想定している。」

相変わらずマスコミは軍事音痴の振りをするよねぇ!と思うのは、”自衛隊の海兵隊機能を強化”という変な日本語。「海兵隊機能」とは何だと思って記事を見たら”海兵隊的機能”とある。要するに米海兵隊のような機能という意味らしい。米海兵隊は自衛隊とほぼ同じ規模。空自よりも攻撃力がある航空隊を持ってるし、着上陸作戦以外にも、ヘリからも、航空機からも作戦は可能。在外公館の警備からホワイトハウスの中にまで海兵隊は関わってる。自衛隊をそういう風にしたいの?

では「専守防衛」はどうなる訳?

そもそも「専守防衛」とは、日本の中に敵を迎えてから反撃するという国土を戦場にします宣言と同じ。それくらいの覚悟を持ってるから、侵略してきたら泥沼になり、大量の犠牲を強いますよというのが「専守防衛」の真の姿。ですが、そんなことは社民党は云ってないし、マスコミもそういう真実は伝えないで来たのですが、これ早い話が誤魔化し、嘘の上塗り。

だから、相手の国で戦端を開くというのが世界の軍事常識。海兵隊は、その先兵として使われる軍事組織です。犠牲を厭わない高い士気が売り物。だから、日本が海兵隊を持つのに反対という勢力が与党の自民党にもあるくらいです。

でも、新防衛大綱の方向性を示す中間報告で、そんなことは言っていない。「中国の軍拡や海洋進出を念頭に、離島防衛のため「水陸両用機能を確保することが重要」と勧告しているに過ぎないのです。中国や北朝鮮、韓国などの仮想敵国は数あれど、日本本土を占領できるほどの能力がある国は皆無。中国にしても、一挙に急襲して九州を占領できるかと云えば、それはかなり難しいし。もしも負けたら、現習政権は消えて無くなりかねないから、そんな冒険をするわけにもいかない。まず、仕掛けてくるのは、自国の領土を対外的に宣言している尖閣諸島や、先島諸島への侵攻作戦。そこを占領して、其処に大きな軍事拠点を設けてから、沖縄本島へ、そしてさらに九州へという作戦を立てるのが常道。

だから、離島に侵攻してきた初期の段階で、自衛隊が占領され掛かっている状態の間に駆け付けて、敵を追い出してしまう能力を付ける必要があると云ってるのが”離島防衛のため「水陸両用機能」を確保する”ということなのです。

今の自衛隊は、陸自の戦闘部隊を敵地へ送り込む装備も訓練も無いに等しいのです。あるのは、前線に近い後方から、増援部隊を送り込んで戦線を維持するという能力だけ。だから、離島を占領されてしまうと、取り返すためにヘリで部隊を送り込んだり、輸送艦のホーバークラフトなどを利用して、島に部隊を送ることしか出来ないのです。しかし相手だって、事前に自衛隊の装備や戦略を調べて、対抗策を用意して待っている筈。米英などの軍事大国では、まず島に特殊部隊を潜水艦などで送り込み、偵察をします。米軍だとSEALSや海兵隊のフォース・リーコンがこの任務をこなします。自衛隊には、未だにこの手の部隊はありません。反対する政党が沢山いたからです。偵察の後は、反撃部隊を海上から送り込むのですが、まずは制空権と制海権を占領された島の周囲に確保しないといけません。空は空自が、海は海自の護衛艦や潜水艦が、それぞれ仕事をして上陸部隊の安全を確保。そこに海自の揚陸艦やら、護衛艦に分乗した水陸両用部隊が島に接近して、逆上陸作戦を敢行。敵の上陸部隊を攻撃して、飛行場なりヘリの降りられるスペースを確保したら、空路で次々の増援部隊を送り込み、目出度く取り返すという風にしたいと、大綱は云っているのです。

努々、海外侵略の先兵とか、軍事侵略の第一歩の誤魔化しだとか、そういう雑音に惑わされません様にお願いします。

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