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2013年8月18日 (日)

海上保安庁長官 初の制服出身

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2507701


(海上保安庁長官の階級章(袖章と肩章)

「政府は18日、海上保安庁の北村隆志長官が退任し、後任に海上保安大学校卒の佐藤雄二・海上保安監を昇格させる人事を固めた。長官ポストはこれまで旧運輸省、国土交通省出身者が占めており、現場出身の長官登用は初めて。尖閣諸島(沖縄県石垣市)を巡り、中国との緊張関係が強まるなか、海保職員の士気を高める狙いもある。8月1日付で発令する。佐藤氏は1977年、海上保安庁に入庁。東シナ海などを管轄とする第10管区海上保安本部の本部長などを歴任し、今年5月に海上保安庁のナンバー3で、現場トップにあたる海上保安監に就任した。政府関係者によると、佐藤氏の起用には安倍晋三首相の強い意向があり、海上警備の指揮経験が豊富な現場出身者を充てることになった。これに関連し、菅義偉官房長官は18日午前の記者会見で、首相の人事方針について「首相の指示は、現場で汗を流している人の活用、女性で頑張っている人の登用の2点だ。関係省庁もその方針に基づき、さまざま考えている」と説明した。」

この記事だけ読んでも??なので、少し解説を。

海上保安庁の職員になるには、普通は「海上保安大学校」か「海上保安学校」に入る必要があります。此処を卒業した人が制服を着た海上保安官と呼ばれます。

「海上保安大学校」を卒業した人が、将来の幹部職員として指揮系統のポストに就いていきます。その最高位が長官です。ナンバー2が次長、ナンバー3が警備救難監という序列になっています。これまでは、長官と次長は国交省のキャリア官僚が一時的に海上保安官に転官する形で、このポストを独占してきました。ただし法律でそう定められている訳ではなく、慣例としてそうなっていただけでした。


(次長と警備救難監の階級章)

かって平成10年に海上保安庁次長へ制服組が抜擢されたことがありました。今回の人事は、その実績を踏まえて、安倍総理が強く希望した結果として生まれたようです。これまでの制服組の出世コースは巡視船の船長、本庁や管区保安本部の課長や部長を経て管区本部長となり、本庁警備救難部長を経て警備救難監というのが定石でした。

①海上保安庁長官 
②海上保安庁次長
③警備救難監
④〔各管区海上保安本部〕本部長・本庁部長

第1管区海上保安本部(小樽) 第2管区海上保安本部(塩釜)
第3管区海上保安本部(横浜) 第4管区海上保安本部(名古屋)
第5管区海上保安本部(神戸) 第6管区海上保安本部(広島)
第7管区海上保安本部(北九州) 第8管区海上保安本部(舞鶴)
第9管区海上保安本部(新潟) 第10管区海上保安本部(鹿児島)
第11管区海上保安本部(那覇)  

○海上保安庁(本庁)

警備救難部・部長
総務部・部長
交通部・部長
装備技術部・部長
海洋情報部・部長




警察官僚の場合、全員が国家一種採用者としてスタートして、最後は警察庁長官になる道が確立されています。他省庁の官僚が、そのポストに座ることはまずありません。しかし、海上保安庁や防衛省では、官僚がシビリアンという立場で制服組をコントロールする体制が確立されていたのです。ただし、それが大局的な見知から指揮を執るのに相応しいという理由なら納得ですが、単に身分の高いポストだからというのでは、現場は堪らない訳でして・・・。ただし、何かあると官僚は”それみろ”と引きずり降ろしにかかるえしょうから、今後は制服が長官を務めるのが法的にも確立されてこそだと思います。

第一、海上保安庁長官が船酔いするとかいう話しはあり得ないでしょう。


海上保安官の階級

<各一人しかいない>
・海上保安庁長官→自衛隊の統幕長、警察庁長官と同等(軍で云えば大将)
・次長→自衛隊の幕僚長、警視総監と同等(軍で云えば大将)
・警備救難監→自衛隊の幕僚長、警視総監と同等(軍で云えば大将)

<海上保安監>
・一等海上保安監(甲)→管区本部長・本庁部長・大学校校長 自衛隊の将、警察の警視監(中将)
・一等海上保安監(乙)→管区本次長・大規模管区本部部長 自衛隊の将補、警察の警視長(少将)
・二等海上保安監→自衛隊の一佐、警視正
・三等海上保安監→自衛隊の二佐、警視

<海上保安正>
・一等海上保安正→自衛隊の三佐、警部
・二等海上保安正→自衛隊の一尉、警部補
・三等海上保安正→自衛隊の二尉~三尉、警部補

<海上保安士>
・一等海上保安士→自衛隊の曹、巡査部長
・二等海上保安士→自衛隊の士長、巡査長
・三等海上保安士→自衛隊の士、巡査

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