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2013年8月28日 (水)

分かったようなふりですか

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2519898

「命名・進水式を来月行う海上自衛隊史上最大の新型護衛艦に関し、旧海軍を象徴する戦艦「長門(ながと)」の名を受け継がせる案が浮上していたことが分かった。護衛艦には旧海軍の艦艇名が付けられるケースが多いが「時代錯誤では」と懸念する声もある。長門は真珠湾攻撃で重要な役割を果たした連合艦隊旗艦として著名で国内外で波紋を呼ぶ可能性があることから防衛省内でも異論があり67年ぶりの「復活」は見送られた。海自の艦艇名は月や雨雪などの天象・気象や山岳河川地名などから命名しているがイージス艦「こんごう」のように旧海軍の艦艇名に使われたものも多い。既存のヘリ搭載型護衛艦「ひゅうが」と「いせ」は律令制に基づく旧国名にちなんだ航空戦艦の名を継いでいる。今回も部隊のアンケート結果や語感などを踏まえて選んだ案を防衛相が許可する形で命名するが大臣に提出する前の段階で「長門」が有力な数候補の中に残ったという。」

この記事を読んで、思わず笑っちゃいました。

まず、護衛艦の命名には規準があります。その基準内で、これまで命名されてきました。だから、護衛艦の名前には「中曽根康弘」とか、「伊藤博文」なんて名前は永遠につくこともないのです。記事にもあるように、護衛艦の名前に関しては、月や雨雪などの天象・気象や山岳・河川・地名などから命名されています。ただ、その命名に関して、一定の流れは創設以来の伝統としてあるのは確かです。

さて、護衛艦と一口に言いましても、その種類で分けることができます。


○DDH(ヘリ搭載型大型護衛艦):

・山の名前:「はるな」・「ひえい」・「しらね」・「くらま」
・旧国名:「ひゅうが」・「いせ」


○DDG(防空ミサイル護衛艦)

・風の名前:「あまつかぜ」・「たちかぜ」型・「はたかぜ」型
・山の名前:「こんごう」・「きりしま」・「みょうこう」・「ちょうかい」・「あたご」・「あしがら」


○DD(汎用護衛艦)

・月の名前:「あきづき」型
・雨の名前:「むらさめ」型
・雲の名前:「やまぐも」型・「みねぐも」型・「あおくも型」
・雪の名前:「はつゆき」型
・霧の名前:「あさぎり」型
・波の名前:「あやなみ」型・「たかなみ」型

DDHとDDGの項目も見て下さい。従来、山の名前を命名してきたDDHに旧国名が命名されるようになった布石は、イージス型DDGに山の名前をつけた事と無関係ではありません。天象・気象や山岳・河川という命名規準は既に使われてしまっている。また旧海軍の空母を想起させるような「ひりゅう」・「そうりゅう」はつけたくないし、それらは潜水艦の命名規準とされているから使えない。となると旧国名を使うというのは当然出てくる答えなのですけどね。もっとも旧海軍の空母で元々戦艦だったものを改造した「赤城」・「加賀」・「信濃」は命名されることはないでしょう。

イージス艦の1番艦が出来るとき、DDGは伝統として「かぜ」が命名される事から、「ゆきかぜ」となるのではという下馬評が多かったものです。「かぜ」シリーズでいってれば、こんな言い掛かりもつけられなかったのに・・・と思うのは私だけ?

マスコミがウダウダ云うのだったら、東北の旧国名をつけてやったらいいでしょうに。記事になっている新型護衛艦(「DDH」)は「ひゅうが」型の発展拡大タイプです。いわば改「ひゅうが」型。一番艦は「ひたち」、二番艦は「でわ」でどうでしょう。

エッ?「むつ」でも佳いのじゃないか?

「むつ」という名前のついた戦艦は謎の爆沈をした「陸奥」があり、日本発の原子力実験船も「むつ」でしたが放射能漏れ事故を起こして廃船になった経緯がありまして、縁起を担ぐ船乗りとしては、この名前はつけ難いでしょうね。だからパスされると思いますよ。

この記事を書いた記者さんは、他にも「(改「ひゅうが」型は)全長は51メートル長い248メートル、幅は5メートル長い38メートルで、基準排水量は1.4倍の1万9500トン。全長は世界最大・最強と称された戦艦「大和」の263メートルに迫り、ヘリ9機を同時運用できる。」と書いています。戦艦「大和」と同じ長さだと隣国や周辺国に脅威を与えるのでしょうか?戦艦「大和」を越える長さの護衛艦を建造してはならないとでもいうのでしょうか?

下らない教養は捨てて、ちゃんと海上防衛のために、どんな護衛艦を建造するのが相応しいのかを論じて欲しいものです。例えば記事にある「他艦への給油や医療の設備もあり離島奪還作戦などの中枢と目されるほか災害救援の拠点も担う。」というのは、実は大事な項目なのですけれど。

最後に閑話休題をひとつ。

海自の補給艦には湖の名前がつけられています。昔々、海幕に「のじり」さんという偉い人がいました。ご自分のところに新造される補給艦の名前候補が回ってきたので見てみると、候補の中に「のじり」があったそうです。あとでめざといマスコミに揚げ足を取られないように、その名前を外したとか聞いています。

 

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