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2014年3月 7日 (金)

過ちを招くなかれ

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=2778882

「米国のヘーゲル国防長官は24日、来年度の国防予算の方針を示した記者会見で、陸軍の兵員を、第2次世界大戦に参戦した1941年以降で最も少ない人数に削減する方針を明らかにした。ヘーゲル長官は会見で2015会計年度(14年10月~15年9月)の国防予算の基本方針を説明。現在約52万人の陸軍兵員数をこれまでの計画よりさらに減らし、今後数年間で44万人から45万人規模にする方針を示した。ヘーゲル氏は「現在の陸軍は、我々の国防戦略が求める規模や削減された予算で賄える規模よりも大きい」と述べ、国の歳出全体の削減方針に伴う国防予算の減少が要因の一つであることを認めた。」

米陸軍を大まかに分類すると、国内にいる部隊と、国外にいる部隊とに分けることが出来ます。以下のその大まかな分類です。

◎第1軍(予備役):東部管区隊、西部管区隊

▲第1軍団:第7歩兵師団
▲第3軍団:第1機甲師団、第1騎兵師団、第1歩兵師団、第4歩兵師団、第3ストライカー騎兵連隊
▲第18空挺軍団:第3歩兵師団、第10山岳師団、第82空挺師団、第101空挺師団

◎第3軍(アメリカ中央軍):国内軍からの派遣部隊を指揮

◎第7軍(アメリカ欧州軍):第2ストライカー騎兵連隊、第173空挺旅団戦闘団

◎太平洋陸軍(アメリカ太平洋軍):第25歩兵師団

◎第8軍(在韓米軍):第2歩兵師団( 1個旅団戦闘団基幹)

◎在アラスカ陸軍:第25歩兵師団・第1ストライカー旅団戦闘団、同第4空挺旅団戦闘団

さらに、アメリカ陸軍の人的リソースは、3つの部分から構成されています。

○(連邦)常備軍(現役兵)
○(連邦)予備軍(予備役兵)
○州兵(現役兵及び予備役兵)

連邦政府の管理する常備軍は現在のところ約52万人、予備役は約35万人が所属しています。この常備軍を54万人から45万人に減らすというのが記事の主旨です。

削減理由は予算の縮小によるため。

といっても、国内の部隊から人を減らすと、有事の際に各地へ派遣するのに支障がでます。外地の部隊にいる人員は在外手当などの経費も掛かります。

だから、まずは海外に出している部隊を司令部機能のみ残して削減してしまい、その穴埋めには国内部隊を交代で派遣して、臨時にその司令部の手駒にするというやり方に転換されます。これは今でも行われているので、より徹底して行うことになります。特に在韓米軍と太平洋軍から多くの人員を削ぎ取るのでしょうね。太平洋には海兵隊も1個師団を沖縄などに展開させていますから、まず抑止力としては機能すると踏んでいるのでしょう。

米陸軍がコンパクトになるのだとしても、世界中の陸軍の規模からすれば、まだまだ強大です。

例えば英陸軍は約12万人(グルカ人部隊を含む)、仏陸軍も約12万人、独陸軍は約9万人、陸自が約15万人なのですから。

ちなみ人民解放軍は約85万人。削減される米陸軍の倍の規模なのですが、だから海外に全てを派遣できるのかといえば、さにあらず。国内の治安維持のためにも必要な軍事力がありますから、実際に出せるのは約3割程度でしょう。

困るのは米軍が予算の関係でスリムになることを、好機と捉えてしまうことです。第一次大戦後に急激に縮小された米軍を見て、米国は他国の戦争に介入する気を無くしてしまったと判断して、あの第二次大戦を引き起こしてしまったドイツと日本はどうなったのか?皆さんはご存じと思いますけどね。

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