« ご参詣のルール | トップページ | 『サン・オブ・ゴッド』は『Son of GOD』だった »

2015年1月14日 (水)

マクドナルドが日本から撤退する日

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3215008 

「日本マクドナルドは1月7日、マックフライポテトに異物が混入していたという苦情が昨年8月に客から寄せられていたことを明らかにした。人の歯だと判明したが、「工場や店で混入した可能性は低く、原因は不明」としている。苦情があったのは、大阪府河内長野市の店で売ったポテト。女性客から「白いものが混じっていた」との指摘があり、外部機関に調査を頼んだところ、人の歯とわかった。この歯から、ポテトを揚げるのに使う油は検出されず、当時の店に歯が抜けた従業員もいなかったことから、混入の経緯はわからないという。日本マクドナルドでは、先月に東京都、今月に青森県で販売したチキンマックナゲットから異物が見つかっている。7日午後3時半から記者会見を開き、調査結果を説明する。」

日本社会では、「企業の提供する商品やサービスについて、概ね100パーセントは安全だろう」という認識があります。それは企業の知名度が高いほど強くなります。知名度の高い企業の商品が低価格で提供されると、お得感が生じて、消費者は安心して買いますが、無名の企業の値引きは不信を生むだけです。

そんなお客(消費者側)様の意識(リテラシー)の方は年々向上しています。ですから、トラブルが起きた時に企業がどう消費者側に公表し、どう対応するのかが年々大切になってきています。

さて、マクドナルドの不祥事が続いていますね。主なモノを以下に書き出してみます。

○2014年7月22日:中国の食肉加工会社「上海福喜食品有限公司」から期限切れのチキンナゲットを輸入していたことを公表した。期限切れのチキンナゲットの輸入量は全体の2割に上っている。この会社から輸入したチキンナゲットは、日本の1340店舗で使用されており、うち500店舗で販売中止となった。(現在はタイ産の鶏肉に変更されている。)

○2014年8月26日:ドライブスルー店舗でフライドポテトを購入した客から「ポテトを食べたところプラスチック状のものが出てきた」と指摘を受けた。マクドナルドが第三者機関に依頼して調べたところ、人の歯と判明した。誰の歯なのかは特定できなかった。

○2014年12月31日:東京・江東区のマクドナルドで販売されたチキンマックナゲットにも異物が混入していた。このチキンナゲットは中国産から切り替えたタイ産のもの。

○2015年1月3日:マクドナルド三沢店で販売したチキンなゲットの中に異物が混入していたことが判明した。

12月と今年新年の2件が公表されてから、昨年8月の件が出てきてしまっては、世間の信頼を裏切ってしまいかねません。なにせ7月に大不祥事が起きていて、その翌月の事ですから、本当は騒動になっても公表していないといけないモノです。 それを隠蔽していたと取られてしまいかねませんから。今時、ネットの上では真贋交えた情報があっという間に流されてしまうということが、日本マクドナルド側に理解出来ているとは思えない対応です。


今日、こういう記事を目にしました。
「私は大学卒業と同時に日本マクドナルドに就職しました。マクドナルドには3年間在籍していました。先日からマクドナルドの異物混入問題が盛んにマスコミに取り上げられています。私はこの異物混入問題に違和感を感じています。 マクドナルドは現場主義のため、新卒採用者は必ず店舗に配属されます。3年間、様々なお店で働きましたが、異物混入が無かったかと言えば嘘になります。人が行うオペレーションは、どんなに優れたマニュアルがあったとしても完璧なオペレーションは不可能です。 改めてあなたに説いたのですが、飲食店での異物の混入はそんなに珍しいものでしょうか? 検索エンジンで「異物混入」と検索すると78万件のページがヒットしました。飲食店で異物混入があった際の経験を書いた個人の媒体もかなり多く存在するようです。私が学生時代勤務していた居酒屋は最も大きな居酒屋チェーン店ですが、やはり稀に異物の混入はありました。最大限気をつけて、出来るだけ異物の混入は防がなければなりませんが、飲食店で100%異物の混入を防ぐというのは不可能です。あってはならないことではありますが、異物の混入に関しては飲食店であれば発生するのです。 現在の報道のされ方は正しいでしょうか? 視聴者の不安を煽れば、視聴率が取れるから、そういう風に感じるのは私だけですか。マクドナルドでトレーニングを受けている際に、クレームの連絡をしてくるお客様は一部のお客様でほとんどは連絡すらしてきてくれない。そういったお客様は二度と店舗に来店してこない。だからクレーム対応はしっかりとしなければならない。というトレーニングを受けました。私は今でもこの教えを大切にしています。クレームを言ってこないお客様を、マクドナルドではサイレントコンプレーナーと言っていましたが、今回は1つの異物混入の報道をきっかけに、サイレントコンプレーナーが次々に主張して言った結果だと思います。でもこれって、本当にしっかりと事実確認が取れている結果でしょうか? 「マックフライドポテトから歯が出てきました」 、朝のニュースの司会者のコメントに思わず吹き出してしまいました。 私はマクドナルドのポテトのオペレーションも知っていますが、油で揚がっていないという時点で、ポテトのオペレーション中に歯が混入するのは不可能です。この冗談みたいな話を平気で報道しているマスコミ各社はまさに異常な状態に突入していると思います。どこまで、この報道が過熱するのかわかりませんが、視聴者は冷めた目で見始めているという情報もあります。早く正しい報道の形に戻ることを願っています。 」 (http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=3223551

私も仕事の上で,クレーム対応をしたことは数知れずあるので、上の元マクドナルド従業員と称するの人の主張には納得します。確かに世の中には100%はありませんから、何かしらトラブルが起きるのは事実でしょう。問題は、トラブルは起きてしまうのですから、そんなにあなたが怒らなくてもという態度をしてはいけないということです。特に食品会社は安全・清潔・信頼が揃わないと,客足は遠のくばかりなのですから。

かつて雪印乳業は、「雪印集団食中毒事件」を平成12年に引き起こして死者まで出してしまい、大きな企業ダメージを受けました。翌年に、グループ会社の雪印食品による「雪印牛肉偽装事件」が発覚してしまい、雪印ブランドは地に落ちてしまいます。その結果、大企業として知られた雪印は解体されてしまいました。

日本マクドナルドが、この教訓に学んでいたとは思えません。同じような異物混入事件に見舞われたペヤングは、主力商品を回収して製造を中止し、工場を操業停止にして清掃や事故解明にあてると発表して実行に移しました。操業再開は数ヶ月先だとも明言しています。

本当はマクドナルドも全店舗の営業を停止して、全従業員への再教育、店舗設備の一斉清掃を実施して、1ヶ月後に営業を再開すると公表するべきだったですね。もう、その時期は逸してしまいましたけど。

この記事自体が、マクドナルドによる世論造りのためにマスコミを利用した工作だとしても驚きませんが、今説明したように、ことはそういう段階を過ぎています。そこを気付けないでいる今の経営陣は、この調子でいけば日本マクドナルドを倒産させてしまうかも知れません。

さて、不祥事で大きな印象を残した中国の食肉加工会社「上海福喜食品有限公司」についてですが、この会社はアメリカの「OSI(オットー&サンズ)」の中国法人です。この「OSI」という会社は、マクドナルドが全米展開をし始め、順調に業績を伸ばし始めた1955年に、当時「オットー&サンズ」と名乗っていた後のOSIと提携をして以来、一貫してマクドナルドに食肉を供給してきた全米食肉処理の大手企業(フォーブス誌の民間企業リストでは全米62位)のことです。

「オットー&サンズ」社について、もう少し書いておきますと、1909年にシカゴ西部郊外でドイツ系移民のオットー・コルショウスキー氏により、小さな肉屋として創業してた創業106年目の老舗です。「OSI」の強みは、その品質への信頼性と巨大な肉の塊を一貫性のある製品へ着実に処理できるノウハウにあります。例えば、マクドナルドの均一サイズの「クオーター・パウンダー」のパテやKFC用の鶏胸肉などが、同社の納入製品です。従業員は2万人。年商は60億ドル(約6100億円)の大企業です。現在は世界17カ国で60の事業所を運営し、約40カ国の顧客に製品を納入しています。この顧客には、マクドナルド以外にも「ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)」や「ピザハット」の親会社である「米ヤム・ブランズ」社やスターバックス、サブウェイ、バーガーキングなどが含まれています。

そんな「OSI」の顧客の中でも事業の95%以上の売り上げ占めるのがマクドナルドです。つまり同社はマクドナルドの成長と共に成長してきた会社なのです。そんな深い関係にあるマクドナルドとOSIとは、中国法人「上海福喜食品有限公司」の不祥事発覚以後も、関係に変わるところが有りません。2014年7月22日の不祥事発覚から僅か6日後の7月28日には、OSIと取引を継続し中国の上海以外の工場を利用する意向をマクドナルドのドン・トンプソン最高経営責任者(CEO)が明らかにしています。さらにマクドナルドの中国現地法人は、7圧24日に「中国政府は上海福喜食品が所有する上海の工場を調査しているが、OSI社が中国内に持つ他工場からの仕入れは続ける意向だ」と説明をしています。今回異物が混入したタイ産のナゲットも公表はされていませんがOSIの現地法人の可能性が高いのですから。 
早い話が、マクドナルドとOSIはズブズブの関係です。急に他社から仕入れをする気は無いという事です。こういう関係の場合、相互依存の関係ですから、事故や事件は隠蔽されやすく、チェックは形式的になりかねません。今起きている日本マクドナルドの不祥事が全世界で起きてしまう可能性も否定できない状況だとも言えるでしょう。

そんな中で肉製品に異物が混入する事故が起き続ければ、それがOSIという肉製品を製造した側に責任が生じているのは明らかです。この点を論じないのは私には解せない事です。

« ご参詣のルール | トップページ | 『サン・オブ・ゴッド』は『Son of GOD』だった »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/97581/60974497

この記事へのトラックバック一覧です: マクドナルドが日本から撤退する日:

« ご参詣のルール | トップページ | 『サン・オブ・ゴッド』は『Son of GOD』だった »

2015年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト
無料ブログはココログ