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2015年1月

2015年1月19日 (月)

『サン・オブ・ゴッド』は『Son of GOD』だった

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=25&from=diary&id=3093746 

「世界で最も名高く、最も多くの人々に読まれている「聖書」。その中で、これまで何度も映画化されてきたイエス・キリストの数奇な生涯を新たに描く『サン・オブ・ゴッド』が、2015年1月10日(土)より日本でも公開される。このほど、本作のポスタービジュアルが解禁となり、“ホット・ジーザス”という愛称まで付けられた “イケメンすぎる”キリストの姿がお披露目された。 」

札幌は大雪なので、遠出を避けて映画『サン・オブ・ゴッド』を見てきました。

この映画、救い主「メシア」としてこの世に現れたイエス・キリストの誕生から復活までを聖書に忠実に描きながら、歴史的な背景と、その深淵に潜む ミステリーをわかりやすく解き明かしたスペクタクル巨編・・・という宣伝文句は確かに嘘ではありませんでした。ただし、ミステリーは大袈裟かなぁとは思いましたけれど。

映画に関して相棒から『サン・オブ・ゴッド』と聞かされていたもので、自分の頭の中で「太陽の神」?と訳してしまい、えっ、キリストの話なのに?と奇々怪々な思いをしておりました。ですが映画を見始めて、原題が『Son of God』なのを確認させられ、映画会社さんのレベルを知らされる羽目になりました。映画の題名である『Son of God』とは、「神の子」、つまり「イエス・キリスト」のことを示す言葉です。ですから、この映画の翻訳は大丈夫なの?という疑念を持ちながら映画を見ていくことになりまして、あまり楽しむ事ができませんでした。

私は細かいところが気になる性格なものですから。

映画の中の日本語訳の字幕の中で致命的な誤訳だったのは、ナザレのイエスが何度も口にする「Father」を単に「父」と訳していたことです。恐らく真面目なキリスト教徒なら、立ち上がって怒るのではないでしょうか級の誤訳なんです、これが。

どうして、そんなことを思うのかと言いますと、キリスト教の大切な教義のひとつに「三位一体」というものがあるあらです。「三位一体」というのを簡単に言えば、「父なる神」・「子なる神」・「聖霊なる神」の3つが、それぞれ独立性を持ちながらも1つであるという教義のことです。

えっ?「神」は1人しかいない(それを「絶対神」といいます)のでは?と思った、あなたはとても偉い人です。

ローマ教皇庁(バチカン)の解釈によれば、「父」と「子」と「聖霊」とは、それぞれに3つのペルソナにおいて「神」ではあるが、3つの神ではなく、1つの神であるということになっております。つまり、1個のリンゴには、皮と身と芯がありますが、それらひとつひとつがリンゴであり、全てもリンゴであるという解釈をしているのです。

何のこっちゃ?と思われるあなたには、こういう話は如何でしょうか?

「アウレリウス・アウグスティヌス」(ラテン語圏において最大の影響力をもつ神学者)や「トマス・アクィナス」(スコラ学の代表的神学者である)が唱えた定説では、、父なる神は「知性」、子なる神は「言葉」、聖霊なる神は「愛」であると説明しています。詳しく知りたい人は、トマス・アクィナスの『能力論』などを読んでみても眠くなるだけかも知れませんので、ここをどうぞ。

はい?教会の運営するホームページでは嫌だ?それなら、ここは如何でしょうか。

話を元に戻しましょう。映画の字幕で「父」だとだけ書いてあると、見ている方は「イエス」の実のお父さん?確か大工だったあのお父さん?と思ってしまうかも知れません。そうなったら、大変な誤解を生んでしまうことになります。なにせ「Father」は神様なのことであるからです。実の父親と解釈するのは致命的な間違いを犯しています。

映画自体は、メル・ギブソンの『パッション』と同じレベルに仕上がっていたように思いますので、映画の翻訳にキリスト教の基礎知識のある方が顧問ではいられたら良かったのにと思ってしまいます。

主演に抜擢されたディオゴ・モルガドのイケメンなキリストを見ていて思い出したのは、若き日のマシュー・マコノヒーの事でした。近作『インターステラ』での彼のイケメン劣化ぶりは痛々しいばかりでしたけれど。

2015年1月14日 (水)

マクドナルドが日本から撤退する日

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3215008 

「日本マクドナルドは1月7日、マックフライポテトに異物が混入していたという苦情が昨年8月に客から寄せられていたことを明らかにした。人の歯だと判明したが、「工場や店で混入した可能性は低く、原因は不明」としている。苦情があったのは、大阪府河内長野市の店で売ったポテト。女性客から「白いものが混じっていた」との指摘があり、外部機関に調査を頼んだところ、人の歯とわかった。この歯から、ポテトを揚げるのに使う油は検出されず、当時の店に歯が抜けた従業員もいなかったことから、混入の経緯はわからないという。日本マクドナルドでは、先月に東京都、今月に青森県で販売したチキンマックナゲットから異物が見つかっている。7日午後3時半から記者会見を開き、調査結果を説明する。」

日本社会では、「企業の提供する商品やサービスについて、概ね100パーセントは安全だろう」という認識があります。それは企業の知名度が高いほど強くなります。知名度の高い企業の商品が低価格で提供されると、お得感が生じて、消費者は安心して買いますが、無名の企業の値引きは不信を生むだけです。

そんなお客(消費者側)様の意識(リテラシー)の方は年々向上しています。ですから、トラブルが起きた時に企業がどう消費者側に公表し、どう対応するのかが年々大切になってきています。

さて、マクドナルドの不祥事が続いていますね。主なモノを以下に書き出してみます。

○2014年7月22日:中国の食肉加工会社「上海福喜食品有限公司」から期限切れのチキンナゲットを輸入していたことを公表した。期限切れのチキンナゲットの輸入量は全体の2割に上っている。この会社から輸入したチキンナゲットは、日本の1340店舗で使用されており、うち500店舗で販売中止となった。(現在はタイ産の鶏肉に変更されている。)

○2014年8月26日:ドライブスルー店舗でフライドポテトを購入した客から「ポテトを食べたところプラスチック状のものが出てきた」と指摘を受けた。マクドナルドが第三者機関に依頼して調べたところ、人の歯と判明した。誰の歯なのかは特定できなかった。

○2014年12月31日:東京・江東区のマクドナルドで販売されたチキンマックナゲットにも異物が混入していた。このチキンナゲットは中国産から切り替えたタイ産のもの。

○2015年1月3日:マクドナルド三沢店で販売したチキンなゲットの中に異物が混入していたことが判明した。

12月と今年新年の2件が公表されてから、昨年8月の件が出てきてしまっては、世間の信頼を裏切ってしまいかねません。なにせ7月に大不祥事が起きていて、その翌月の事ですから、本当は騒動になっても公表していないといけないモノです。 それを隠蔽していたと取られてしまいかねませんから。今時、ネットの上では真贋交えた情報があっという間に流されてしまうということが、日本マクドナルド側に理解出来ているとは思えない対応です。


今日、こういう記事を目にしました。
「私は大学卒業と同時に日本マクドナルドに就職しました。マクドナルドには3年間在籍していました。先日からマクドナルドの異物混入問題が盛んにマスコミに取り上げられています。私はこの異物混入問題に違和感を感じています。 マクドナルドは現場主義のため、新卒採用者は必ず店舗に配属されます。3年間、様々なお店で働きましたが、異物混入が無かったかと言えば嘘になります。人が行うオペレーションは、どんなに優れたマニュアルがあったとしても完璧なオペレーションは不可能です。 改めてあなたに説いたのですが、飲食店での異物の混入はそんなに珍しいものでしょうか? 検索エンジンで「異物混入」と検索すると78万件のページがヒットしました。飲食店で異物混入があった際の経験を書いた個人の媒体もかなり多く存在するようです。私が学生時代勤務していた居酒屋は最も大きな居酒屋チェーン店ですが、やはり稀に異物の混入はありました。最大限気をつけて、出来るだけ異物の混入は防がなければなりませんが、飲食店で100%異物の混入を防ぐというのは不可能です。あってはならないことではありますが、異物の混入に関しては飲食店であれば発生するのです。 現在の報道のされ方は正しいでしょうか? 視聴者の不安を煽れば、視聴率が取れるから、そういう風に感じるのは私だけですか。マクドナルドでトレーニングを受けている際に、クレームの連絡をしてくるお客様は一部のお客様でほとんどは連絡すらしてきてくれない。そういったお客様は二度と店舗に来店してこない。だからクレーム対応はしっかりとしなければならない。というトレーニングを受けました。私は今でもこの教えを大切にしています。クレームを言ってこないお客様を、マクドナルドではサイレントコンプレーナーと言っていましたが、今回は1つの異物混入の報道をきっかけに、サイレントコンプレーナーが次々に主張して言った結果だと思います。でもこれって、本当にしっかりと事実確認が取れている結果でしょうか? 「マックフライドポテトから歯が出てきました」 、朝のニュースの司会者のコメントに思わず吹き出してしまいました。 私はマクドナルドのポテトのオペレーションも知っていますが、油で揚がっていないという時点で、ポテトのオペレーション中に歯が混入するのは不可能です。この冗談みたいな話を平気で報道しているマスコミ各社はまさに異常な状態に突入していると思います。どこまで、この報道が過熱するのかわかりませんが、視聴者は冷めた目で見始めているという情報もあります。早く正しい報道の形に戻ることを願っています。 」 (http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=3223551

私も仕事の上で,クレーム対応をしたことは数知れずあるので、上の元マクドナルド従業員と称するの人の主張には納得します。確かに世の中には100%はありませんから、何かしらトラブルが起きるのは事実でしょう。問題は、トラブルは起きてしまうのですから、そんなにあなたが怒らなくてもという態度をしてはいけないということです。特に食品会社は安全・清潔・信頼が揃わないと,客足は遠のくばかりなのですから。

かつて雪印乳業は、「雪印集団食中毒事件」を平成12年に引き起こして死者まで出してしまい、大きな企業ダメージを受けました。翌年に、グループ会社の雪印食品による「雪印牛肉偽装事件」が発覚してしまい、雪印ブランドは地に落ちてしまいます。その結果、大企業として知られた雪印は解体されてしまいました。

日本マクドナルドが、この教訓に学んでいたとは思えません。同じような異物混入事件に見舞われたペヤングは、主力商品を回収して製造を中止し、工場を操業停止にして清掃や事故解明にあてると発表して実行に移しました。操業再開は数ヶ月先だとも明言しています。

本当はマクドナルドも全店舗の営業を停止して、全従業員への再教育、店舗設備の一斉清掃を実施して、1ヶ月後に営業を再開すると公表するべきだったですね。もう、その時期は逸してしまいましたけど。

この記事自体が、マクドナルドによる世論造りのためにマスコミを利用した工作だとしても驚きませんが、今説明したように、ことはそういう段階を過ぎています。そこを気付けないでいる今の経営陣は、この調子でいけば日本マクドナルドを倒産させてしまうかも知れません。

さて、不祥事で大きな印象を残した中国の食肉加工会社「上海福喜食品有限公司」についてですが、この会社はアメリカの「OSI(オットー&サンズ)」の中国法人です。この「OSI」という会社は、マクドナルドが全米展開をし始め、順調に業績を伸ばし始めた1955年に、当時「オットー&サンズ」と名乗っていた後のOSIと提携をして以来、一貫してマクドナルドに食肉を供給してきた全米食肉処理の大手企業(フォーブス誌の民間企業リストでは全米62位)のことです。

「オットー&サンズ」社について、もう少し書いておきますと、1909年にシカゴ西部郊外でドイツ系移民のオットー・コルショウスキー氏により、小さな肉屋として創業してた創業106年目の老舗です。「OSI」の強みは、その品質への信頼性と巨大な肉の塊を一貫性のある製品へ着実に処理できるノウハウにあります。例えば、マクドナルドの均一サイズの「クオーター・パウンダー」のパテやKFC用の鶏胸肉などが、同社の納入製品です。従業員は2万人。年商は60億ドル(約6100億円)の大企業です。現在は世界17カ国で60の事業所を運営し、約40カ国の顧客に製品を納入しています。この顧客には、マクドナルド以外にも「ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)」や「ピザハット」の親会社である「米ヤム・ブランズ」社やスターバックス、サブウェイ、バーガーキングなどが含まれています。

そんな「OSI」の顧客の中でも事業の95%以上の売り上げ占めるのがマクドナルドです。つまり同社はマクドナルドの成長と共に成長してきた会社なのです。そんな深い関係にあるマクドナルドとOSIとは、中国法人「上海福喜食品有限公司」の不祥事発覚以後も、関係に変わるところが有りません。2014年7月22日の不祥事発覚から僅か6日後の7月28日には、OSIと取引を継続し中国の上海以外の工場を利用する意向をマクドナルドのドン・トンプソン最高経営責任者(CEO)が明らかにしています。さらにマクドナルドの中国現地法人は、7圧24日に「中国政府は上海福喜食品が所有する上海の工場を調査しているが、OSI社が中国内に持つ他工場からの仕入れは続ける意向だ」と説明をしています。今回異物が混入したタイ産のナゲットも公表はされていませんがOSIの現地法人の可能性が高いのですから。 
早い話が、マクドナルドとOSIはズブズブの関係です。急に他社から仕入れをする気は無いという事です。こういう関係の場合、相互依存の関係ですから、事故や事件は隠蔽されやすく、チェックは形式的になりかねません。今起きている日本マクドナルドの不祥事が全世界で起きてしまう可能性も否定できない状況だとも言えるでしょう。

そんな中で肉製品に異物が混入する事故が起き続ければ、それがOSIという肉製品を製造した側に責任が生じているのは明らかです。この点を論じないのは私には解せない事です。

ご参詣のルール

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3212339 

「安倍晋三首相は5日、三重県伊勢市の伊勢神宮に参拝した。岸田文雄外相や甘利明経済再生相ら11閣僚も同行した。新年の伊勢参りは歴代首相の恒例行事で、安倍首相は2012年の再登板以降3回目。首相は外宮、内宮の順に参拝し、5日夜に東京に戻る。」

時の為政者が、伊勢神宮へ年始に参拝をして、国を護って欲しいと神に祈るのは、昔からの慣例です。例えば江戸時代、徳川幕府は高家に命じて、将軍の名代として伊勢神宮に参拝することを続けていました。明治以降も、時の為政者は、その習わしに従ってきたともいえます。こういう習わしを時の為政者個人の考えで中断してしまい、その後に大災害でも起きてしまうと、その災害が為政者のせいにされてしまわないかと心配するのが日本人のメンタリティーです。だから、未だに参詣をやめられないともいえます。

時々、総理の伊勢神宮参拝に関して、公費でお賽銭を出すのは憲法違反だろうという意見を言う人がいますが、そういう人ほど伊勢神宮のことを知らない傾向があります。 そもそも伊勢神宮は普通の神社ではありません。伊勢神宮では個人的な願いをかなえようと手を合わせてはいけない神社なのです。願うのが許されるのは「国家鎮護」のみなのです。

実は伊勢神宮の「外宮」も「内宮」も、正殿前には、「おさい銭箱」がありません。どうしてかといえば、伊勢神宮の基本中の基本は「私幣禁断(個人の寄付を禁じる)」だからです。それ故に天皇以外の者が奉幣(お賽銭を上げること)することを禁じています。これは平安時代に定められた「伊勢太神宮式」で決められて以来、千年以上守り通されてきた定めです。

君、いい加減なことを言うな、内宮も外宮も白い敷布が敷いてあって、そこにはおさい銭があっただろうという方もいると思います。あれは伊勢神宮の決まりを知らないで、お賽銭を投げ込む人が後を絶たないので、お金が地面に接触して聖域が穢れてしまうのを防ぐために敷いてある「防御装置」的なものです。 けして賽銭箱の代わりではありません。

さらに言えば、以前は「内宮」に民衆が参拝することすら認められていませんでした。「内宮」は天皇のみが参詣を許される聖域であって、朝廷の許しを得た将軍などの高官が特別に参詣を許されたに過ぎませんでした。江戸時代に流行した「お伊勢参り」は「外宮」に参詣することであって、けして「内宮」に参ることではありませんでした。

では、その「外宮」とは何?というと、「外宮」は元々から伊勢・山田の地にあった地元の神社でした。その近くへ、7世紀後半になって大和朝廷がやってきて、伊勢に設けたのが「内宮」です。つまり「内宮」は創設時から天皇家専用の神社だったのです。その「内宮」を日本全体の鎮守と敬ったのが武士達でした。そんな武士集団による喜捨で伊勢神宮は栄えましたが、中世の後期に戦乱が続くと、伊勢神宮も衰微してしまいます。その際に「外宮」と「内宮」が一丸になって立て直しを図った事から一体化されてしまっているに過ぎません。


ですから、参詣の時間が無い時には「内宮」だけを参る(ただし国の安寧を祈る場合ですが)だけでも構いません。なお、歴代総理は、外宮、内宮の順に参拝します。

さて、日本書紀によれば、雄略大王の時代から王女が「伊勢大神」の祠に侍する慣行があったようです。これを「斎王」といいます。以後、代々天皇家の王女が斎王を務めてきました。現在だったら、元紀宮様が斎王になっていたことでしょう。 しかし、歴代の天皇は伊勢神宮に参拝しては来ませんでした。伊勢神宮を最初に参拝した天皇は、実は明治天皇なのです。以後は今上天皇に至るまで、参詣は繰り返し行われています。

その理由には諸説があるのですが、定説とされているのは祭神を変えてしまったためというものです。伊勢神宮に元々祭られていたのは、イザナギ・イザナミ神および弟の月読(つくよみ)神でした。ところが、大海人皇子(後の天武天皇)が「天照大神」を神宮に祭神として拝しました。この際に、後に祟りが起きてしまい、そのことを歴代天皇が忌み嫌ったからだと言われています。早い話、参詣した天皇の治世に大災害が起きてしまうと、参詣した天皇に責任が生じるのを懼れたのでしょう。 なお、後に起きた災害とは、続日本紀によると、772年(宝亀3年)8月に伊勢湾台風級の台風が伊勢を襲い、大きな被害を出した事だと推測できます。ちなみに、天武天皇の治世は673年3月20日から686年10月1日まで。彼の治世では何も起きていません。実際に災害が起きたのは天武帝の死語100年後ことでした。 
「天照大神」を祭神に加えることは、「伊勢大神」からの移行ではなく、新しい神の創出にあたります。自然神の「日神」と、人格神である「天照大神」には大変な違いがあります。相容れない神を無理矢理合祀するということが、どうして起きたのか、それは今も謎なのです。

マッサン、広島に帰る

連続テレビ小説「マッサン」の第二章が年始から始まりました。

主人公のマッサンは、社命で北海道へウィスキーの行商に出掛けます。これが、後に余市にニッカウィスキーを興す事につながっていく契機となる布石的な部分です。

そんな最中に広島の実家に住む母親が危篤になったという知らせが妻からもたらされました。慌ててマッサンは広島へ向かうのですが・・・。

今なら、新千歳空港から広島空港への直行便があるので、これが最速での移動手段です。ただ物語の舞台となっている昭和8年あたりでは、飛行機利用はあり得ませんから、鉄道での移動になるのは確実です。我が家には、昭和5年の鉄道省編纂の時刻表(復刻版)がありますので、気になってダイヤを調べてみました。

(1日目)
・(504列車函館行き)余市発8:50 ~<倶知安・長万部経由>~ 函館16:10着
・(青函連絡船)函館発17:30 - 青森着22:00
・(104急行上野行き)青森発23:00発 ~ 上野着(翌)14:30

(2日目)
・(37列車豊橋行き)東京発15:00 ~ 豊橋着23:10

(3日目)
・(5急行下関行き)豊橋発02:48 ~ 広島着15:32

乗り換えの手間とかを省いた最速の接続で考えても、3日ほどは必要な事が判りました。これが意外に早いと捉えるか、やはり遅いのかと思うのかの判断は皆さんにお任せします。


さらに調べてみると、

・青森発13:00 ~ 大阪着(翌日)13:14 

という急行(502列車)があります。これは日本海沿いを秋田、新潟、富山、金沢、米原、京都、大阪と進む先代の特急「白鳥」(ただし湖西線が完成後は湖西線周り)の路線です。これに接続しようとすると、余市からは、こうなります。

・余市発11:15 ~ 函館着06:21 急行(402列車)
・函館発07:30 ~ 青森着12:00 青函連絡船

なお、大阪から広島に関しては、

・大阪発13::00 ~ 広島着23:21 (27列車)

があります。しかし、これに乗ったら、あんな昼間にマッサンの実家にはつけませんけどね。

次に運賃の話をしたいと思います。

・余市~上野 三等乗車券料金:10円63銭
・東京~広島 三等乗車券料金:8円37銭 
・急行料金 三等:1円 

マッサンが広島に帰郷するのに支払った運賃を合計すると21円位になるものと思われます。当時の1円(100銭)は、現在の1900円前後の価値だそうです。ということは、21円は現在の39,900円に相当すると思われます。意外にも現在の運賃と大差はないのに驚かされます。ただし、マッサンは年収4,000円(現在の760万円)。このくらいの運賃なら十分払えたのだと思います。

なお、当時の鉄道は、現在の普通座席である三等の他にも、グリーン車に相当する二等、貴族や華族専用の一等というランキングがありました。庶民でもお金を出せば二等に乗ることは出来ましたが、運賃は三等の2倍になります。寝台車は二等扱いのため、寝台料金も含めて庶民が利用できる代物ではありませんでした。なお一等の運賃は三等の3倍に設定されていました。


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