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2015年1月14日 (水)

マッサン、広島に帰る

連続テレビ小説「マッサン」の第二章が年始から始まりました。

主人公のマッサンは、社命で北海道へウィスキーの行商に出掛けます。これが、後に余市にニッカウィスキーを興す事につながっていく契機となる布石的な部分です。

そんな最中に広島の実家に住む母親が危篤になったという知らせが妻からもたらされました。慌ててマッサンは広島へ向かうのですが・・・。

今なら、新千歳空港から広島空港への直行便があるので、これが最速での移動手段です。ただ物語の舞台となっている昭和8年あたりでは、飛行機利用はあり得ませんから、鉄道での移動になるのは確実です。我が家には、昭和5年の鉄道省編纂の時刻表(復刻版)がありますので、気になってダイヤを調べてみました。

(1日目)
・(504列車函館行き)余市発8:50 ~<倶知安・長万部経由>~ 函館16:10着
・(青函連絡船)函館発17:30 - 青森着22:00
・(104急行上野行き)青森発23:00発 ~ 上野着(翌)14:30

(2日目)
・(37列車豊橋行き)東京発15:00 ~ 豊橋着23:10

(3日目)
・(5急行下関行き)豊橋発02:48 ~ 広島着15:32

乗り換えの手間とかを省いた最速の接続で考えても、3日ほどは必要な事が判りました。これが意外に早いと捉えるか、やはり遅いのかと思うのかの判断は皆さんにお任せします。


さらに調べてみると、

・青森発13:00 ~ 大阪着(翌日)13:14 

という急行(502列車)があります。これは日本海沿いを秋田、新潟、富山、金沢、米原、京都、大阪と進む先代の特急「白鳥」(ただし湖西線が完成後は湖西線周り)の路線です。これに接続しようとすると、余市からは、こうなります。

・余市発11:15 ~ 函館着06:21 急行(402列車)
・函館発07:30 ~ 青森着12:00 青函連絡船

なお、大阪から広島に関しては、

・大阪発13::00 ~ 広島着23:21 (27列車)

があります。しかし、これに乗ったら、あんな昼間にマッサンの実家にはつけませんけどね。

次に運賃の話をしたいと思います。

・余市~上野 三等乗車券料金:10円63銭
・東京~広島 三等乗車券料金:8円37銭 
・急行料金 三等:1円 

マッサンが広島に帰郷するのに支払った運賃を合計すると21円位になるものと思われます。当時の1円(100銭)は、現在の1900円前後の価値だそうです。ということは、21円は現在の39,900円に相当すると思われます。意外にも現在の運賃と大差はないのに驚かされます。ただし、マッサンは年収4,000円(現在の760万円)。このくらいの運賃なら十分払えたのだと思います。

なお、当時の鉄道は、現在の普通座席である三等の他にも、グリーン車に相当する二等、貴族や華族専用の一等というランキングがありました。庶民でもお金を出せば二等に乗ることは出来ましたが、運賃は三等の2倍になります。寝台車は二等扱いのため、寝台料金も含めて庶民が利用できる代物ではありませんでした。なお一等の運賃は三等の3倍に設定されていました。


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